葛木渡船は,昭和30年代に,現在のような県営になるまでは,葛木の集落の船頭さんたちで運行される民間経営であった。運行時間は,日の出から日の入りの間で,基本的には依頼により,運行した。片道の運行時間は約30分(手こぎ)。貨客については何でも運んだと言う。農産物では,南濃の方からのみかんや米を運び,多度神社や津島神社の祭の際には,大勢のお客さんで賑わったと言う。水郷地区である尾張西部を代表する大切な水上交通路として位置していた。
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