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2001年7月15日(日曜日)阿久比町卯坂の弘誓院さんで蓮の花を愛でる観蓮会が早朝の6時から行われました。弘誓院さんには関住職を中心に檀家の皆さんが丹精込めて育てた珍しい黄色の蓮の花や1本の茎に2つの花が咲いた双頭蓮や非常に珍しい品種等250種類の蓮が育てられています。また、当日は蓮の実の入った健康に良い朝粥を参加者全員で戴いてすがすがしい気持ちで帰りました。

関 登水様(弘誓院住職)資料より

天地創造が水に始まったと云う説があるが、水に生ずるこのハスに清く高いあこがれの心をささげたのは、はや文化の起こったインド、ペルシャ、エジプトの人々であったと思われる。太陽神ヴィシュヌの腹からハスが生え、そこから梵天が生まれたと云うことから蓮華座の話があり、ハスの”産み出すもの”又その”生”に関連し、生命力の旺盛さが云われています。
 ハスは、PANKAJA(泥より生ずる)と呼ばれ「漩泥の中にあって、しかもそれに染めることなく美しく咲く花」として古来宗教や倫理、文学等の多くの比喩を生み、今日に来ています。また、阿弥陀経の中で極楽国土の優れた功徳のありようを示してありますが、その中に「池の中に蓮華あり、大きさは車輪の如し、青色には青光、黄色には黄光、赤色には赤光、白色には白光あり微妙香潔なり」と蓮華のことが示されています。
大蓮華蔵世界の話が出て、仏教徒の理想郷のシンボルとなりインド即ちハス、ハスといえば仏教の構図が出来ました。中国では仏教渡来以前よりハスが愛されたことが「詩経」「爾雅」「説文」に書かれています。宋代の周茂叔の「愛連説」によりますと『泥中に生じても汚れに染まらず、清い水に洗われて咲くが、人に媚びぬ。(中略)子謂へらく、菊は花の陰逸なるものなり、ボタンは花の富貴なるものなり、蓮は花の君子なるものなり。(君子の花)』と結んでいます。インド、アショーカ王の石柱の柱頭に四聖獣をのせた蓮弁があります、この柱頭全体は『無量の恵沢をもたらす太陽とそれに呼応する豊かな生命の大地』をあらわしています。この宇宙模型は仏教上「太陽=白蓮」、仏陀を「大地=紅蓮」として大地母神が迎えるという意義があります(松山俊太郎氏 説)日本では中国、朝鮮半島の場合と比べ大きな特質のひとつは仏教伝来とともに絶えず仏教関係の装飾模様に終始していました。そのため蓮華は仏の花として考える結果、抹香くさい花、即ち不祝儀の花と考えられました。然し、中国の蓮にまつわる花言葉は男女の愛情や和愛といたものが多くあります。その意味は愛情、恋心については、ハスの子房を意味する「蓮(lian)」の言葉は、愛情や恋人の「憐(lian)」と同じです(物事の連続の意味)。また、思いを寄せる相手にハスを贈る習慣は屈原の作品や古詩に見ることが出来ます。ハス全体の呼び名である荷(he)は、和(he)、合(he)と諧音が同じところから、中国の結婚の神、和合二聖(寒山拾得)の像はそれぞれの手に和合の象徴のハスを持っています。
 ハスの根、蓮根は食用に供されるハスの部位の中で一番尊ばれるところです、この蓮根が「仲良き二人、未練心」の意があります。その意味は、偶(ou)はカップル、配偶者という意味、また未練心は蓮根を折ると蓮根の糸(藕糸)を引くという意味よりこれに例えられます。
 中国ではハスはまさに「和合如意」の花です。また、李白は西施ゆかりの若耶渓で「採蓮歌」を詠み、これは「採憐歌」で求愛の歌ともいわれています。「蓮」に連続の意と「憐」の続くことや子孫繁栄の期待がこめられます。また、中国古来の民俗では、童子を配し「連年貴子」として続けて男子を授かるなど字句の語呂
合わせで吉祥の意を出しています。「並帝蓮」(双頭蓮)は1茎に2花をつけ「比翼連理」とともに夫婦和して離れない祝賀の花といわれます。日本では前述の如く、仏教伝来とともに伝わったので仏教との結びつきが強くなります。
 「徒然草」では観賞用として歓迎されますが、「枕草子」になると「如法蓮華のたといにも花は佛にたてまつり、実は数珠に貫き、念仏して往生極楽の縁とすれば」「一蓮托生」(源氏物語)このように宗教的になってきます。
 蓮根は、ハスの地下茎の食べられるところを云い「蓮」の漢字は中国で最も古い辞書「爾雅」にでている。「神農本草経」「本草綱目」では蓮藕(ou)で書かれ、これは蓮根と同じ意味です。「本草綱目」では地下茎の節を「藕節」と称し薬用に使用します。特に薬用になる部分は「蓮根」「葉」「花弁」「雄蕊」「花托」「果実」「幼芽」です。
 蓮根は生をすりおろして、その汁を食間に杯に2,3杯飲むと、肺結核の喀血、下血に特効があります。また、カニの中毒、酒毒、腸カタルによる下痢止めによく、鼻血、鼻づまりのときはこの汁を鼻に注入する。蓮根の節の部分(藕節)を干して用いると蓮根より効力がある。蓮根の粥、藕粥を常食にするとうっ血を散じ、消化をよくし、熱による口の渇きを直し、体を丈夫にし、心をさわやかにする。「葉」を干して煎じた汁を服用すれば利尿、止血、精神の沈衰、痔の出血、腰痛、下痢、寝小便に効果があります。ハスの葉の粥、蓮実等は身体衰弱、下痢症、滋養強壮薬になり、また、蓮実の粥は血液を補い精神を養い心臓に効力あり、滋養強壮に効果があると云われ、蓮根より作用が強いといわれる。

  いろいろと述べてきましたが、ハスは古来より私たちの文化、芸術、思想の中でいきてきました。インドでは結婚式、披露宴で最高の花として飾られいるとのことです。私たちの体験ですと、7月に中国旅行のとき、偶然結婚式に合いましたがハスの花を花嫁が持っており、不思議に思いました。後ほど調べてみると結婚式の最高の花であることがわかりました。(ハスの開花時期には中国の一流ホテルのロビーはハスの鉢で飾られます) 光明遍照の極楽浄土の象徴花は陰気ではなく、永遠の生命(2000年以上の生命力は証明済み大賀蓮)と子孫繁栄(春植えた1本の蓮根はよく管理すれば1年で2000本(文献による。私は1株から26株出来ると思います)親の形質がそのまま伝わる)翌年の苗蓮根は親蓮根の養分により肥大成長します。(親蓮根が病気を持つと苗蓮根も病気を持つ)このように考えていきますと、人間社会における親子、家族の関係を示しています。人の再生を信じ、年長者を敬い、仏を信ずることです。私の考えですが、「6月の花嫁」は幸福といわれますが、中国の旧暦6月は7月でこのハスの花の季節ですからこの花を持って結婚した人は永遠の命(佛の世界)と子孫繁栄に恵まれるとの考えからでた諺とおもわれます。  【参考文献:蓮の文化史、魅惑の花蓮、蓮の話】 
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